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灰色の死のビルディング - 書込者 : 器具田こする教授 2018/12/10 : 23:55

4階 Advent Calender 2018参加記事。

4階はエレベータをつけなくてもよい建築物の上限と聞いたことがある。

日常生活で外界に出るたびに階段で地上と4階を往復というのは軍隊、体育会系の下っ端いじめのごとき環境だ。

ところでイギリスやフランス、それらの植民地だった国ではOPTION BASEが0なので、かの国の4階は日本の5階に相当する。

日本でも戦後高度成長期に建てられた団地ではエレベータなしの5階などが現存し、家賃と人権のトレードオフ状況がわかる。
このような遺物が低所得者向けにセーフティネット住宅として再利用されている。

家賃だけを見ればもっと安い物件があるかもしれないが、そういう部屋は家主の審査でたいていハネられる。
この人口減少の中、奴らはまだ借主を選んでいる。

鉄筋コンクリートの団地。
当時は最先端の勝ち組住居だっただろう。

だがエレベータなしの5階以上は、滅多に立ち入らない倉庫ならまだしも、人の住居に供してはならない。

屈強パーソンも時間が経てば老いる。

部屋を借りるなら、自分が既に老人であると想定し、安全係数をかけて物件を選択すべきだ。
しかし、俺ら親世代から引き継いだ貧困層はこういうわけで4階や5階以外に住む選択肢はない。

落下する地点ではなく、すでに地に堕ちた者の代用監獄としての4階という捉え方だ。

ラッパーになって成り上がるくらいしか4階から抜け出すことはできないのだ。

窓から見えるのは、同じ作りの別棟。夜中に救急車が止まる。
そして隊員が同じ高さの4階、いや5階だったかに入っていく。
しばらくして、その部屋に工事が始まった。
住人はあのとき、すでに溶けていたのかもしれない。

工事といっても腐った床を剥がしただけで、リフォームはされないだろう。
人口も減るし、いずれ建物全体、取り壊されるさ。

4階から逃避しなければならない。あらゆるテクを使って。


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